もちスラ統合メンタルケアプラットフォーム - 構想
はじめに
これまでバラバラだった複数のプロジェクトを、もちスラIPを中心とした統合メンタルケアプラットフォームとして再構築する計画を立てました。
このエントリでは、その構想と設計思想をまとめます。
💭 なぜ作るのか
SNSの病理
既存のSNSには構造的な問題があります:
- ネガティブが永続的に残る
- 投稿者自身が過去のネガティブに縛られる
- 他のユーザーがネガティブに引っ張られる
- コミュニティ全体の雰囲気が悪化する
「吐き出すことは治療的に有効だが、残すことは有害」
心理学のエビデンス
心理学者James Pennebaker博士の研究では、ネガティブな感情を書き出すことで:
- ストレス軽減
- 気分改善
- 免疫機能向上
- 不安症状やPTSD症状の軽減
が科学的に実証されています。
しかし、書いた内容をどう扱うかが重要です。
🎯 コンセプト
「刹那の浄化と継続的なケア」
- ネガティブは吐き出せる場所がある
- でも、オープンには残さない
- 本人だけが見られる空間では、本人が浄化タイミングを選ぶ
- 温かいAIキャラクターが見守る
🔥 Burnシステム - 2層構造
焚き火広場(Community Burn)
目的: コミュニティでの匿名の吐き出し
- 完全匿名(名前・アバター非表示)
- コミュニティメンバーが見られる
- 5分で自動削除
- 共感を得たいけど、記録には残したくない
個人日記Burn(Personal Burn)
目的: プライベートなネガティブ記録と能動的浄化
- オーナーのみ閲覧可能
- 他のユーザーには一切見えない
- ユーザーが能動的に削除タイミングを選択
- 何度か読み返して客観視する時間が持てる
- 準備ができたら「🔥 浄化する」ボタンで手放す
🏗️ システム全体像
秘密基地コミュニティ
秘密基地
├── 🔥 焚き火広場(Community Burn)
│ └── ネガティブを匿名で吐き出す
│
├── 📔 個人日記Burn(Personal Burn)
│ └── プライベートに書いて、自分で浄化
│
├── 💬 プラザ
│ └── ポジティブな日常会話
│
├── 📖 図書館
│ └── 住民の成長記録(公開設定のみ)
│
├── 🎵 音の庭
│ └── 音声配信・リラクゼーション
│
└── 🏥 ケアルーム(個人用)
├── 自分のカルテ
├── 気分トレンド分析
└── もちスラとの1対1対話
もちスラIPキャラクター
| キャラクター | 役割 | 登場シーン |
|---|---|---|
| もちスラ教授 | メインガイド・見守り役 | 全体、カルテ分析 |
| ピヨ教授 | ポジティブメッセージ | 朝の挨拶、励まし |
| 紫苑 | 夜の癒し | 就寝前ケア、音声ガイド |
| あおい | 日常の相棒 | チャット、リアクション |
💻 技術スタック
フロントエンド
- Next.js 15 (App Router)
- React 19 + TypeScript
- Tailwind CSS
- PWA対応
バックエンド
- Next.js API Routes
- Firebase (Firestore + Auth)
- FastAPI(ローカルAI用)
AI/ML
- Google Gemini API(対話)
- Llama 3(カルテ分析・ローカル)
- Style-Bert-VITS2(音声合成・ローカル)
🌟 期待される効果
ユーザーにとって
- 安全な吐き出しの場
- 「どうせ消える」から正直になれる
- 誰かに迷惑をかける心配がない
- 健全なコミュニティ
- ネガティブが蓄積しない
- 常に「今」に集中
- 雰囲気が清潔に保たれる
- 個人の成長
- プライベートカルテで長期的に振り返れる
- ネガティブのパターンに気づける
- でもコミュニティには影響しない
💭 今考えていること
なぜこのプロジェクトに取り組むのか
既存のSNSは、人を繋ぐはずなのに人を傷つけることがあります。
特に、ネガティブが永遠に残るという構造的な問題が、多くの人のメンタルヘルスを蝕んでいます。
私は治療院を営む中で、多くの人の心と身体の痛みに向き合ってきました。
そこで気づいたのは:
「吐き出したい気持ち」と「残したくない気持ち」が同時に存在する
という矛盾です。
デジタル養生の実現
養生(ようじょう)とは、東洋医学の考え方で、日頃から健康に気を配り、病気を未然に防ぐことです。
もちスラプラットフォームは、デジタル空間における養生を実現します:
- 体の養生 → カルテ、SOAP分析
- 心の養生 → Burn、焚き火の場
- 知の養生 → Obsidian、長期記録
- 声の養生 → TTS、音声ガイド
儚さ(ephemerality)の美学
日本の美意識には「儚さ」という概念があります:
- 桜は散るから美しい
- 焚き火の炎は消えるから見つめる
- 雪は溶けるから尊い
ネガティブも、消えるから安心して出せる。
デジタルに「忘れる力」を取り戻すこと。
それが、このプロジェクトの本質です。
📝 最後に
このプロジェクトは、テクノロジーを使って人間性を取り戻す試みです。
AIという新しい道具を使って、古くからある「人を癒し、繋ぎ、育てる」営みを現代に再創造したい。
もちスラという温かいキャラクターと共に、安全で健全なデジタル空間を作りたい。
これが、私が目指す未来です。
もちスラ統合メンタルケアプラットフォーム、始動します。🌸
2026年1月27日 初稿
